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巡回点検とは?基本からDX化まで徹底解説|効率化・省人化を実現する最新手法

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巡回点検とは?基本からDX化まで徹底解説|効率化・省人化を実現する最新手法

巡回点検は、施設や設備を安全かつ効率的に運用するうえで欠かせない業務です。しかし、従来の紙やExcelによる巡回点検は、記録や報告に時間がかかり、ミスや属人化が課題となっています。点検対象の多様化も進む中、従来の方法では限界が見え始めています。

そこで近年注目されているのが、アプリ・タブレット・IoTを活用した「巡回点検のDX化」です。点検結果の入力から報告書作成までを自動化することで、点検時間の短縮・ヒューマンエラー削減・データ管理の一元化を実現できます。

本記事では、巡回点検の基本とDXの必要性、具体的な手法やツール選定のコツまで、現場改善に役立つ実践的な情報を網羅的に解説します。

概要

巡回点検とは?基本を確認

巡回点検とは

施設内の設備を安全かつ効率的に使うには、巡回点検が欠かせません。施設管理の基本となる巡回点検について、概要と必要とされる理由と目的を解説します。

巡回点検の定義と役割

巡回点検とは、担当者が工場やマンションなどの施設を定期的に見回り、設備の動作状況や異常の有無を確認する業務のことです。

点検の対象は実施する現場によって大きく異なります。たとえば、製造業の工場では生産ラインの設備や作業車両などが対象となります。マンションのような建物管理では、空調設備や清掃状況やゴミ集積所の管理などが対象です。点検を行う頻度は、対象設備の重要度や稼働状況によって変わってきます。

巡回点検の役割は、設備の異常や劣化の兆候を早い段階で見つけ出し、深刻な事故や突発的な故障を未然に防ぐことです。

巡回点検が必要とされる理由と目的

巡回点検の必要性を明確に認識しておくことで、より効果的な運用につながります。以下では、巡回点検が果たす役割について、安全管理・法令遵守・経済性という観点から解説します。

安全性の確保・管理

巡回点検を確実に実施すると、火災や漏水、停電といった深刻な事故の発生を防げます。日常的な点検活動を通じて設備の小さな異常を早い段階で把握できれば、それが重大なトラブルに発展する前に適切な対処が可能になるためです。

たとえば、配管のわずかな劣化や電気系統の過剰な発熱、異常な振動や音などを見逃さなければ、大規模な漏水事故や火災といった深刻な被害を未然に回避できます。作業員が巻き込まれる労働災害を防止するためにも、巡回点検による安全性の確保・管理は重要です。

法令遵守とコンプライアンス

法令遵守と企業の社会的責任を果たす上で、巡回点検は不可欠な取り組みといえます。

建築基準法や消防法、労働安全衛生法などの関連法規では、施設や設備の安全性を一定水準以上に保つことが義務付けられています。法的要求を継続的に満たすためには、巡回点検による状況把握が欠かせません。

また、行政監査が入った際や、取引先・顧客から施設管理の状況について説明を求められた場合に、巡回点検の記録は重要な資料となります。

設備寿命の延長とコスト削減

定期的な巡回点検は、設備寿命の延長とコスト削減に大きく貢献します。

巡回点検によって設備の不具合を早期に発見できれば、計画的な補修や部品交換が可能となり、設備を長期間にわたって使用可能です。

また、こまめなメンテナンスで大規模な設備の故障を防げると、予期しない高額な修理費用の発生を抑えられます。日々の点検記録を残しておけば、担当者が変わった場合や緊急対応が必要な際も速やかに状況判断ができ、人件費の削減効果も見込めます。

まとめ

巡回点検は施設や設備の安全性を維持し、法令を遵守しながら、長期的なコスト削減を実現する重要な業務です。小さな異常を見逃さず早期対応することが、安全で経済的な施設管理の基本となります。

現場の課題

巡回点検における現場の課題

巡回点検における現場の課題

多くの現場では、従来の方法による巡回点検にさまざまな課題を抱えています。紙ベースの記録管理による弊害や、目視での異常検知の難しさについて見ていきましょう。

アナログ業務の非効率性

従来の巡回点検では、紙のチェックシートを持って現場を回り、手書きしたものを後からExcelなどに転記するという方法が一般的でした。しかし、このアナログな方式では記入漏れが発生しやすく、用紙そのものを紛失してしまうリスクも伴います。

さらに、点検時にスマートフォンやデジタルカメラで撮影した設備写真と、手書きの紙記録を後から照合する作業も大変です。撮影した画像ファイルがどの設備に対応するのかを特定する際は、紙の記録と一つ一つを突き合わせる必要があります。作業負担は決して小さくありません。

報告書作成の負担とミス

手書きの点検結果を後からExcelなどに転記する作業は、明らかに二度手間です。しかも、誤字や記入漏れといったミスを引き起こす原因にもなります。走り書きしたメモの内容を読み取れなかったり、屋外での点検中に雨で記録用紙が濡れて判読不能になったりした結果、誤った情報を記録してしまうケースも少なくありません。

手作業に依存した報告書作成プロセスは、正確性と効率性の両面で課題を抱えています。

人手不足による作業遅延

多くの現場では人手不足が深刻化しています。1人の担当者が複数の設備を掛け持ちで管理するケースが増えており、属人化が進み個人に負担が偏りがちです。

1日に何度も巡回点検が必要な場合、時間が経つにつれて集中力や体力が低下していくでしょう。疲労が蓄積すると、モチベーションも下がりやすくなります。こうした状態では作業の質やスピードが落ち、点検に必要な時間も延びてしまう懸念があります。

異常検知の見落としリスク

目視による点検は担当者の経験や注意力に依存するため、異常を見落とすリスクが存在します。特に、新任者は経験不足により異常の兆候を見逃しやすい一方で、ベテラン担当者も作業の慣れから注意力が低下し、油断による見落としが発生する危険性があります。

また、巡回点検では、点検を行った瞬間の状態しか確認できません。その時点で正常値を示していれば、次回点検までの間に異常が発生しても発見できないという課題があります。

まとめ

従来の紙ベースの巡回点検は、非効率さやヒューマンエラーなどが問題となっています。現場の負担を軽減し、確実な点検を実現するための改善が求められています。

効率化・DX化

巡回点検の効率化・DX化の方法

巡回点検の効率化・DX化の方法

従来の紙ベースによる巡回点検の課題を解決するには、デジタル技術の活用が急務です。課題を解決し、点検業務の質と効率を大幅に向上させましょう。この章では、巡回点検に役立つアプリやツール、IoT技術を利用したモニタリングツールについて解説します。

巡回点検アプリ・ツールを導入する

従来の巡回点検は、紙のチェックシートへの記録とExcelへの転記作業がセットになっており、多くの時間を要していました。巡回点検アプリやツールを導入すれば、現場での記録から報告書作成まで一気通貫でデジタル化でき、業務の効率化と標準化を実現できます。巡回点検アプリやツールの特徴やメリットを紹介します。

巡回点検アプリの導入

巡回点検アプリを導入すると、点検業務の利便性が大幅に向上します。担当者はスマートフォンやタブレットを携帯して巡回し、現場で直接データを入力します。従来時間を要していた紙からの転記作業が不要となれば、記入漏れや誤記入のリスクを削減可能です。

また、異常を発見した際には写真や動画を撮影し、チェック項目と紐づけて保存することで、文字だけでは伝えにくい不具合の状況を正確に共有できます。音声入力機能を搭載したアプリなら、両手がふさがっている作業中でも記録を残せるため、作業効率が一層高まります。

デジタルチェックシートの活用

デジタルチェックシートは、記入漏れや異常検知の見落としを防ぎます。必須項目すべてに入力しない限り送信できない仕組みを設けることで、記入漏れを確実に防止できます。

また、温度や圧力などの数値が規定の基準範囲から外れた場合には、システムが自動的にアラートを発信し、現場の担当者や上司、管理者などへリアルタイムで通知される仕組みです。

チェック項目は施設や設備の種類に応じて柔軟にカスタマイズできるため、さまざまな要件に対応できます。

自動レポート生成と承認フロー

巡回点検アプリやツールを活用すると、現場で入力したデータや撮影した写真が自動的に報告書へ反映され、ExcelやPDF形式で出力されます。紙ベースでの転記作業や画像の貼り付け作業が一切不要となり、報告書作成の工数を大幅に削減可能です。

点検完了後は上司や管理者がクラウド上で即座に内容を確認し承認できるため、報告までのタイムラグが解消されます。

また過去の点検データはすべてクラウド環境に蓄積され、異常発生の傾向分析や、効果的な保守計画の立案に役立ちます。

IoT技術を利用したツールの導入

IoT技術を巡回点検に活用すると、設備の状態を常時監視し、異常をリアルタイムで検知・通知できます。目視に依存しないため、点検業務の効率性・精度・安全性を大幅に向上させることが可能です。以下では、IoT技術の特徴やメリットを紹介します。

モニタリングできる主な項目の例

IoT技術を活用したIoTセンサを現場に導入すると、以下のような設備状態を自動で監視できます。

  • 温度センサ:冷蔵設備や空調機器、サーバールームなどの温度
  • 湿度センサ:食品や医薬品の保管エリア、製造現場の湿度
  • 電流・電圧センサ:電気設備やモーターにかかる負荷状況
  • 振動センサ:ポンプやモーターの異常振動
  • 水位・流量センサ:配管系統や排水設備の異常な水位・流量


異常通知の仕組み

設定した基準値を超える数値をIoTセンサが検知すると、即座にアラートが発信されます。スマートフォンへの電子メール、専用アプリとの連携など複数の手段でアラートを受け取ることが可能です。

通知を複数の関係者へ同時送信する設定にしておけば、特定の担当者が不在でも他のメンバーが対応でき、見落としのリスクを最小限に抑えられます。

また、IoTカメラとIoTセンサを連携させるタイプを選ぶと、通知を受け取った瞬間に現場の映像をリアルタイムで確認でき、状況判断や初動対応の迅速化につながります。

データ蓄積による予防保全の例

IoTセンサやIoTカメラが収集したデータは自動的にクラウド環境へ保存され、長期的な傾向分析に役立てられます。時系列でデータの動向を追跡することで、劣化の進行状況や故障の予兆を把握できます。

分析結果をもとに計画的なメンテナンスを実施すれば、突発的な設備停止を回避し、修繕にかかる緊急対応コストを大幅に削減可能です。

また、部品交換や点検を最適なタイミングで行うと、設備の耐用年数を延ばせます。

まとめ

巡回点検アプリやツールによる作業のデジタル化や、IoT技術による常時監視を活用することで、巡回点検の効率と精度が大幅に向上します。現場の課題をデジタル技術で解消しましょう。

ツールの選び方

巡回点検アプリ・ツールの選び方・比較項目

巡回点検アプリ・ツールの選び方

自社に最適な巡回点検アプリを選ぶには、複数の観点から比較検討することが重要です。この章では、機能性や操作性、無料プランの有無、サポート体制・導入支援の有無について、選定時に確認すべき項目を解説します。

機能性

巡回点検アプリを選ぶ際は、現場でどこまで作業を完結できるかがポイントです。現場で入力から報告書作成まで完結できれば、効率化とミスの削減が実現するためです。具体的には、次のような機能が備わっているかを確認しましょう。

巡回点検アプリの機能例
必要な機能 機能の概要
写真撮影機能 異常箇所をその場で撮影し記録に添付でき、遠隔地からの確認も可能
音声入力機能 手袋着用時や屋外での点検など、手がふさがる状況でもスムーズに記録可能
報告書自動生成機能 入力データや画像を自動的に帳票化してPDFやExcel形式で出力することで、上司への報告や顧客対応が迅速化

操作性

巡回点検アプリを導入しても、操作が複雑で使いにくければ現場に定着しません。特に、デジタル機器の操作に不慣れなスタッフや年齢層の高い担当者が多い職場では、直感的に扱えるUIが不可欠です。たとえば、以下の点に配慮しましょう。

  • 画面設計のシンプルさ
  • 目的の操作に到達するまでのステップ数
  • 通信環境が不安定な場所でのオフライン入力可否
  • スマートフォンとタブレットの両方の対応可否

導入を成功させるには、事前に実際の担当者に試用してもらい、現場の意見を取り入れることが重要です。

無料プランの有無

無料トライアル期間や無料プランがある巡回点検アプリであれば、実際の使用感を確かめてから導入できます。点検ルートを設定して現場でテスト運用を行い、運用イメージを具体的に確認しましょう。確認すべき項目は、以下が挙げられます。

  • 無料トライアルや無料プランの有無
  • 料金体系(月額課金制か買い切り制か)
  • 無料版での機能制限(チェック項目数、ユーザー数の上限など)

サポート体制・導入支援の有無

機能が充実したシステムでも、導入や運用がスムーズに進まなければ効果を発揮しません。提供会社のサポート体制を事前に確認しましょう。確認したいポイントは以下の通りです。

  • データ移行や初期設定に関する支援
  • チャット・メール・電話でのサポート対応時間
  • 教育用の動画マニュアルや、Web講習など研修コンテンツの充実度
  • アップデートや不具合対応やカスタマイズ、不具合への対応スピード

導入直後は操作ミスや入力ルールの不統一など、トラブルが起こりやすい時期です。迅速なサポートが期待できるアプリを選ぶことで、安心して運用をスタートできます

まとめ

巡回点検アプリを選定する際は、機能性や操作性、サポート体制などを総合的に判断しましょう。無料プランで実際に試用し、現場の意見を取り入れながら比較検討することで、自社に最適なツールを見極められます。

巡回点検のまとめ

巡回点検DXで安全・効率的な管理業務を実現

巡回点検は設備の安全運用に欠かせませんが、紙ベースの管理ではムダが多く、ミスも起きやすくなります。DXを取り入れることで、作業精度とスピードを同時に高められます。

巡回点検DXのポイント

  • 作業デジタル化:記録をモバイルで統一し、情報の抜け漏れを防ぐ
  • IoT常時監視:設備状態をリアルタイムで把握し、異常の早期発見につなげる
  • 一元管理:点検履歴や設備情報をクラウドで集中管理し、共有と分析を簡単にする
  • TBMとCBMの最適化:計画保全と状態監視を組み合わせ、無駄のない保全計画を実現する

巡回点検DXを実現したい人には、全設備のTBMとCBMをクラウドで管理できる設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」が役に立ちます。設備保全の効率化を進めたい場合は、ぜひ導入を検討してみてください。

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巡回点検のDX化を実現するなら、設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」がおすすめです。MONiPLATは、TBM(定期保全)とCBM(状態基準保全)の両方をクラウド上で一元管理できるシステムです。

「MONiPLAT TBM」では、定期的な点検スケジュールをシステム上で管理し、計画的な保全活動を支援します。点検項目や実施記録をデジタル化することで、作業の標準化と履歴管理が可能です。

「MONiPLAT CBM」では、IoTセンサによる遠隔監視を活用し、設備の温度・振動・電流などのセンサデータをもとに設備の状態をリアルタイムで把握できます。異常を検知すると即座に通知されるため、状態に応じた最適なタイミングでのメンテナンスが実現します。さらに、センサで収集したデータは自動的に点検報告書へ転記されるため、手作業での入力や転記作業が不要です。

TBMとCBMの併用により、必要な点検は確実に実施しつつ不要な巡回を削減でき、巡回点検を大幅に効率化できます。

山内 由佳(やまうち ゆか)

著者

山内 由佳(やまうち ゆか)

有機無機系の材料科学を専攻後、化学メーカーにて研究補助や製造に関わる業務を経験。その後、SEOライターとして、IT・技術記事をはじめとする幅広い分野の記事制作に携わる。複雑な内容を噛み砕いて整理することを得意とし、インテリア・料理・植物などのライフスタイル系コンテンツにも取り組んでいる。